2005-11-11

トラディショナル


curvaceousness, originally uploaded by Giyu (Velvia).

夕方、宮島の紅葉を撮影にいったものの、既に紅葉はピークを終えてモミジの大半が枯れ始めてがっかり。しかしながら、世界文化遺産となった厳島神社をじっくり参拝してパシャパシャ。さすがに拝殿でゴツイ雰囲気を出すのも迷惑な感じだったので謙虚に24ミリと50ミリでパシャパシャ。ほとんどは台風被害などで壊れた部分の改修工事をしており、フレーミングに苦心するものとなりました。

で、今となって思うのは、なにかランドマークを撮影するとき、事前に撮影したいポイントを考えておくことが極めて重要だということ。その場では、それらについて特に考えていたわけでもなく、神社らしいところをまぁ撮ればいいかな程度だった。上の写真は、そんな状況でも目が止まった、トラディショナルで美しい曲線と、鮮やかな朱色に惹かれてシャッターを切ったもの。
しかし、惜しまれるは、やはり幾らかのテーマのようなものを持って望むべきということだった。これは、別段写真撮影だけというわけではなく、いわゆる観光をするときでも重要なことで、なにを見に行くか考えていかないと、漠然として見ているだけでは何を見ていいのかわからず、印象も希薄に記憶されるから。
今となって思えば、いわゆる1500年近く変わらないその建物の技術、檜皮を使った屋根、あるいは朱色、曲線といった点を抑えた目的でも良かった。何か目的があれば、撮れた写真は比較にならないほど多彩で印象的なものになっただろうと後悔するわけです。