2009-12-04

液晶モニタを買い換える

約6年ぶりに液晶モニタを買い換えることにしました。
さすがに経年劣化が激しく、色チェックも別モニタでするのがわずらわしくなったため。

今回特に時代の進化を感じたのはやっぱり値段。パソコンの値段もここ10年でありえないほど安く、速くなってますがそれはモニタの世界も同じ。最後に使ったCRTモニタ(ブラウン管)は、SONYのGDM-FW900というやつで、重量だけで40Kgを超えるもの。当時は35万円で2304×1440ドットの解像度を誇り、平面ブラウン管(FDトリニトロン)として主に3Dなどの業務用として画期的な性能と安さでした。

その次に使ったのはBENQのIPSパネルを搭載した液晶モニタ。2009年の現在でも、コントラスト比や応答速度は負けるものの、見やすさは勝っています。当時に90万円程度した大型液晶のIPSパネルの中で、これは24万円程度と破格に安かったのも購入ポイントでした。(当然、画質はGDM-FW900には到底及びませんでしたが)

そして今回購入したのは、NEC Display Solutions製のMultiSync LCD2690WUXi2です。発売から約1年弱ですが、発売当時オープンプライスで実売18万円程度。前購入したものが24万円なので18万円でも「安くなったなぁ」と思うには十分ですが、今回は約10万円で購入できました。液晶パネルがどんどん安くなった結果、驚きのロープライスです。
先々代のGDM-FW900の凄さに液晶モニタの品質が追いつきました。しかも、値段は1/3に下がっています。ありがたいですね…。

業務用用途でなければ、最近では韓国連合(SAMSUNG、LG、HYUNDAI)が激安液晶を沢山出しているので、その中から安くて割と使えるものを選べるようになったのも良いことです。ただ、あまりに「値段」が先行して液晶の本質的な品質が著しく低くなっているのが気に掛かるところです…。
安いものばかり売れている結果、高い工業技術で目に優しい日本製の液晶パネル製造がどんどん中止になっており、結局は品質の悪いものしか買えなくなってしまっているのです。画像エンジンというソフト部分だけが違い、使っている液晶パネルはどれも同じ韓国製。見やすくて目が疲れず高性能な「本来の意味での優れた液晶モニタ」を、ぜひのEIZO、三菱、NECにもラインナップしていただきたいですね…。

安い液晶パネルが主流になって、目が疲れる、肩が凝る、頭痛がするという健康被害が増えているのは「安かろう、悪かろう」なんでしょうね。