デジタルから写真を始めた人や、写真現像そのものに詳しくない人は、どういった感じでフィルムを現像しているのか判らないものです。特に、現像というと、ドラマで暗室の中、紙焼きをしているイメージが強いらしく、自家現像というのはとても難しく、簡単には出来ないと思いがちです。(´・ω・`)
実際には、モノクロネガフィルムであれば自家現像は誰でも出来るほど簡単です。高校時代に写真部なんかにお世話になった人も多いはず。
光を受け止めて画を作る写真の面白さ、理解のためにも、知っていると良いです。しかも、今の時代はフィルム代も現像代も高くなる一方で、自家現像は節約にもなって良いことが多くあります。
デジカメの現像とは言葉の意味は同じでも、中身は全く違います。
デジカメから始めた人も、「こんなに簡単に現像できるならフィルム使いたい( ´∀`)」と思ってもらえれば幸いです。
そんなわけで、何回かに分けてフィルムの自家現像手順を紹介してみたいと思います。
1.フィルムを取り出す
まずは、撮影済みのフィルム(モノクロネガ)を、フィルムカートリッジ(ドイツ語のパトローネもよく使われます)から、ちょっとだけ引き出します。これには、専用のフィルムピッカーを使うのが一般的です(古いフィルムを加工して取り出すなど、色々小技もありますが、面倒なのでしません)
※ここで必要な機材は、フィルムピッカーです。
必要以上に出すと、感光してしまってフィルムがダメになるので注意します。
2.フィルムをリールに巻きつけ、現像タンクに入れる。
10センチ程度引き出して、それを現像リールに少しだけ巻きつけます。
(リールは、製造元によって巻きつけ方が色々異なります)
残りの部分は、暗室内か、ダークバック(暗室箱)という斜光されたゴミ袋みたいなものの中で、手探りで行います。残りのフィルムをすべてリールに巻きつけたら、そのまま現像タンクに入れて、現像タンクの蓋をしてしまいます。
手探りで行うので、最初は何度か明るい所で不要なフィルムを使い、練習しましょう。
※現像タンクは、二重構造になっており、注ぎ口が開いても中に光が入らない構造なので、現像タンクにリールを入れて蓋をした時点で、もう暗室やダークバック内でする作業は終了です。
※ここで必要な機材は、暗室またはダークバックと、現像タンクおよびリールです。