先月、米国内のベスト企業ブランドでは 6 年連続のトップを誇ったソニー。(その他日本勢ではトヨタが 6 位、ホンダが 7 位)しかし、先日発表された世界企業ブランド番付では、韓国サムスン電子に抜かれて 28 位となった。(日本勢では唯一 9 位にトヨタが入る)
薄利多売、技術革新への遅れなどソニーらしさが、どんどん失われた 2004 年のソニーはついに赤字転落し、いよいよ“世界のソニー”は堕ちつつある。昨日は、シンガポールのリー・シェンロン首相が建国 40 周年記念式典で「ソニーではなく、サムスン電子やフィリップスを見習おう」と演説すらしており、ソニーブランドは世界的規模で急降下をしている。もちろん、日本ではまだかろうじてトップブランドではあるが、国内ですらあらゆる分野で、他の日本メーカーのみならず、中国や韓国、欧米の企業に席巻をされているといってもいい。
携帯電話についても、世界のトップメーカーであるノキア、サムスン電子にこれからどんどんシェアを奪われているし、日本が誇ってきたゲーム市場ですら、もはやメインストリームとなったネットワークゲームではほぼ韓国メーカーの独占市場だ。来年は、PS3 も発売され、米マイクロソフトの XBOX 360 との対決が、今期ソニーを支えた PS2 市場の先行きを占う試金石となるだろう。
ちなみに、中国市場では日本製品はほとんど無いという。どこを見ても、ほぼ中国製品。日本製品は高価すぎるためで、日本で報道されているような中国市場への参入は実情として皆無といって言い。しかしながら中国製品と価格差の少ないコンデジ(コンパクト・デジタルカメラ)市場だけは唯一、日本製品の独占市場となっており、中国のコンデジ人気メーカーは、ソニーがトップをキープしている。(ちなみに中国コンデジ人気ブランドは、2 位がオリンパス、3 位がキヤノン)